会社で多くの仕事をこなしていても、満足できる給料を貰えていないことに不満を感じる人もいるでしょう。また先々今と同じ仕事ができるのかに不安がある人もいますよね。
一方で最近では副業の解禁などで、以前よりも自由に働き方を作り出せるようになりました。中には休日になる週末だけ事業を持つ週末起業も広まっています。
週末起業には収入が増える以外にも、独立に向けた準備にもなるなどの長所も多いです。今回は週末起業について色々見ていきます。今回の記事は以下の人におすすめです。
- 今の会社の収入に不満や不安を感じる人
- 週末に自分の特技や好きなことで仕事したい人
- 将来独立しようと考えている人
副業を検討中の方は、フリーランスを扱う転職サイトおすすめ記事にて紹介してるのでこちらもチェックしてみてくださいね。転職サイトは、あなたの希望に合った転職先が見つけやすく転職エージェント含めまとめています。
会社員が始められる週末起業とは
会社員で様々な事情で副業や起業を考える人はいるでしょう。特に起業する人も増えているものの、1つ間違えればじり貧になるのではと不安を感じますよね。
実は起業でも会社員におすすめなのが週末起業です。週末起業は本業の会社を退職することなく、週末だけ事業主になる企業のあり方を指します。
好きな趣味や特技を仕事にし、事業主として案件に取り組んだり税金申告したりするやり方です。本業以外の収入を確保できる上に、将来の独立準備にも繋がります。
週末起業のメリット6つ
会社員の間で広がってきている週末起業には、実にメリットが多いです。主に6つのメリットがあり、将来への不安の軽減やスキルアップになる点でもおすすめでしょう。
会社を辞めることなく始められる
最初のメリットが今の会社を辞めることなく始められる点です。「起業」の語には会社を辞めるイメージが付きまといます。
しかし週末起業では会社の休みである週末だけ事業主として活動するため、わざわざ勤務先の会社を退職する必要がありません。本業も続けながらできるのが魅力です。
もちろん会社側に退職を伝えたり、同僚に業務の引継ぎをしたりする手間もかかりません。
精神面で余裕ができる
また精神面で余裕ができるのもメリットに数えられます。事業に取り組むことで、結果的に副収入ができるためです。副収入ができる分、本業との合計で全体の収入も増えます。
全体的な収入が増えれば、心にもゆとりができるとともに将来への不安も軽減されるでしょう。週末副業は金銭面だけではなく精神面でも大きなメリットがあります。
失敗しても無収入にならない
さらに失敗しても無収入にならない点で心配する必要がありません。本業の会社を辞めずにできる分、失敗しても本業の収入は引き続き得られるためです。
会社を辞める形で起業して失敗すれば、生活に支障をきたすケースもある分、失敗をやたらと恐れるでしょう。しかし週末起業では完全起業より失敗時のリスクは低いため安心です。
本業にないやりがいを感じられる
本業にないやりがいも感じられます。本業が会社員の場合、自分で事業の企画や運営を行ったり、事業の代表として振舞ったりする機会はなかなか得られません。
しかし週末に起業するだけでも、休日に事業主として自由に判断や決断を下せる立場になります。上司の指示を仰ぐ日常を送っているのと異なるやりがいを感じられるでしょう。
ただし自由に判断や決断ができることは、一方で自分の関わる案件などに全責任を持つことも理解するべきです。
本業にも良い影響を与えられる
他にも週末起業では工夫次第で本業にも良い影響を与えられます。自分の特技や好きなことを自由に仕事にできるためです。
例えば本業で営業し、週末起業でライティングの仕事をした場合、本業で文章力ある資料の作成に活かせられます。良い文章で営業実績が上がれば昇進の可能性も出てくるでしょう。
逆に普段の営業力も週末起業で案件を受注する際に役立てられます。本業を充実させる鍵になるでしょう。
独立の準備にもなる
最後に本格的な独立の準備になる点もメリットです。週末限定であっても起業すると、仕事だけではなく営業や会計業務、スキルアップなども必要になります。
しかし仕事以外に課題が多いのは起業した人にも言えることです。むしろ週末起業を通じてするべきことに慣れておけば、独立後に困惑しません。
加えて週末起業で手掛けた案件や得られた人脈は独立後も活きてくることが多いです。将来独立したい人にとって、良い練習台になるでしょう。
週末起業のデメリット5つ
会社を辞めずに事業を持てる週末起業には、メリットとともにデメリットが存在することも理解したほうが良いです。主なデメリットにプライベートの時間が減るなど5つあります。
プライベートの時間が減る
最初にプライベートの時間が減ることは覚悟するべきです。会社が休日になる週末に自分の事業に時間を割く分、余暇の一部を犠牲にすることになります。
土日の週休2日制である場合、休みが土曜か日曜のいずれかになるケースも多いです。1日を作業に回せば、今まで2日間を休養や趣味に回していたのが1日だけになります。
週末起業をする場合は、自分のプライベートを充実させる時間の確保も大切です。
本業に悪影響が出る場合もある
また本業に悪影響が出る場合もあります。週末の休みは本来であれば平日の出勤で溜まった疲れを解消するためのものです。
しかし休日の一部を週末起業の仕事で費やすと、当然休養の時間も短くなります。休養が不十分な場合、本業での効率も悪くなりかねません。
週末起業に精を出すのは良いものの、本業に悪影響が出るほどのめり込むと勤務先での立場や信用の悪化に繋がります。本業に悪影響が出ない程度にするべきです。
開業届を出すと失業保険が受け取れない
週末起業で開業届を出そうと考える人もいるでしょう。実は開業届を提出すると失業保険が受け取れなくなります。
失業保険は退職後何らかの事情で仕事できない人が貰えるものであるためです。一方開業届を出していると、退職後も就業できている扱いになります。
将来独立した際に失業保険で生活費を賄おうとする人は、開業届を提出するタイミングをきちんと考えるべきでしょう。
フリーランスの関連書類の解説も参考にしてください。
計画性がないと失敗するリスクがある
週末起業も事業運営である以上、計画性がないと失敗するリスクがあります。例えば全くスキルのない状態で慣れないことを始めても、仕事に結び付かないでしょう。
まず自分の好きなことや特技を選び出し、経験に応じた案件を探すことが重要です。未経験の場合はまずスキルを身に付けます。
焦らず着実にスキルや実績を積んでいくことが、軌道に乗せるポイントです。
確定申告が面倒
最後に確定申告が面倒な点もデメリットと言えます。会社員は年末調整や税金の天引きなどがあるために確定申告する機会がありません。
加えて年収で20万円を超える場合は確定申告の対象になります。将来収入が増えた場合に備えて、確定申告の知識を身に付けることが大切です。
※確定申告に関する情報は国税庁ホームページを参照しております。
週末起業におすすめの仕事
週末の貴重な休日を事業に充てるのであれば、なるべく成果を出したいというのが正直な気持ちですよね。実際に週末起業で成功に結び付けやすい副業やジャンルはあります。
主に成功しやすいとされているのが、以下に挙げられる6種類です。
>>ブログの始め方やアフィリエイトの始め方はこちらで解説しています。
エンジニアなどWeb関係
まずエンジニアなどWeb関係の職種があります。特にシステム開発やWebデザインなどは1件受注するだけで莫大な収入を得られやすいです。
>>エンジニアの副業はこちらで解説しています。
加えてWebライターは初心者にも始めやすく、文章力や専門性、SEOスキルがあれば単価を上げられます。いずれもクラウドソーシングなどで案件を探しやすいのも特徴です。
こちらの記事では、現役フリーランスがフリーランスデザイナーの年収や仕事のとり方なども解説しています。
コンサルタント
もし本業で営業やマーケティングなど提案関係の業務を担当しているのであれば、コンサルタントも良いでしょう。普段のプレゼン力を専門の仕事として活かせます。
加えて自分が他の人に負けないようなスキルやノウハウがあれば、より強みとして活かせます。Webマーケティングスキルがあれば収入も伸びやすいです。
お悩み相談
コンサルタントができるほどスキル面で自信がない場合でも、お悩み相談という選択肢もあります。ココナラなどのスキルシェアサービスのおかげで収入化できるようになりました。
お悩み相談の分野は恋愛や就職・転職、人間関係など多岐にわたります。専門性がなくても、単に聞くだけで依頼人のニーズに応えられる職種です。
もしお悩み相談に関わるのであれば、相手の話にしっかり耳を傾ける意味で傾聴力があると良いでしょう。聞くだけであれば相手の話を遮らないことが大切です。
ブログ・アフィリエイト
広告を貼ったブログを投稿し、クリックや物品購入で報酬を得ます。ブログサービスへの登録やサーバーの準備さえ行えば誰でも始めやすいです。
ブログはすぐ成果になりにくいものの、気長かつ継続的に投稿すれば固定の読者やファンが付きます。ファンが多くなれば報酬も増えるため、高収入も夢ではありません。
ブログを始める際にSEOスキルやマーケティングスキル、文章力があれば、成果が表れるまでの時間を短くできるでしょう。
ECショップやせどり
準備に費用や手間が掛からないため、比較的始めやすいです。品物を安く購入し、少し高めの値段で売るのが基本となります。
好きなものを販売できるため、自分で簡単にお店をアレンジできるのがメリットです。なお高収入を得るにはトレンドの把握や専門性が欠かせません。
カフェなどフランチャイズ
カフェを開き、コーヒーなどを提供したいと思う人もいるでしょう。カフェなどもフランチャイズ契約によって運営できます。
チェーン本部に加盟金を支払えば、本部のビジネスノウハウやブランド名を利用できるのがメリットです。うまくいけば1,000万円単位の年商も得られます。
ただコンビニのように搾取がひどいケースもあるため、契約相手について下調べは欠かせないでしょう。
週末起業で失敗する点3つ
週末起業は休日を活用して自由に事業を持てるのが魅力です。しかし自由さがある分、失敗するケースもいくつかあります。
よくあるケースが、以下に挙げるニーズのないジャンルや営業力が必要なものなどの3パターンです。
ニーズがないジャンル
まずニーズがないジャンルは避けるべきでしょう。自由にできるとはいえ、求める顧客がいなければ収入になりません。
例えばせどりで夏にコートを売っても、ニーズがないために仕入れの費用や労力が無駄になるだけです。お金や労力を投入する前に求められるニーズを掴むことが重要でしょう。
ニーズを掴むにはマーケティングスキルやトレンドの把握が欠かせません。
営業力が求められるもの
また営業力が求められるものに手を出すのも失敗の原因です。週末起業は休日の時間を割く分、普通の起業に比べて投入できる時間に限りがあります。
例えばクラウドソーシングで高いスキルが求められる案件は、受注に一定以上の営業力が必要です。受注できる確率が高くないのに営業を掛けるのは逆効果でしょう。
時間が限られるからには、営業力があまり必要のない案件でコツコツと実績や収入を稼ぐのが賢明です。
結果が実を結ぶのに時間がかかるもの
最後に結果が実を結ぶのに時間がかかるものも避けるべきでしょう。せっかくやる気を出して初めても成果が出るまでに時間がかかれば、挫折の原因にもなります。
加えてあまりにも結果が出るのに時間がかかると、家族からも反発されかねません。時間がかかる週末副業よりも家族サービスを大切にしてもらいたいのが本音であるためです。
時間がかかりすぎるケースを避けるには、小遣いを稼げる程度の仕事から始めると良いでしょう。クラウドソーシングにある単価の安い案件などがおすすめです。
週末起業のポイント5つ
週末起業の長所・短所や成功するもの・失敗するケースなどを見てきましたが、実際に手掛ける際のポイントが気になりますよね。主なポイントが以下に挙げる5点です。
初期費用はなるべくかけない
最初に初期費用をなるべくかけないようにします。週末の限られた時間にビジネスを行う以上、最初から大金を掛けると短期間での回収に苦労するためです。
加えて家族がいる場合、投入した資金がポケットマネーでも高額を投入すれば、家族からも白い目で見られるでしょう。回収の見込みや家族の理解がない週末起業は長続きしません。
なるべく長期にわたって継続するためにも、初期費用はあまりかけない方が良いです。
目標と計画はきちんと設ける
次に目標と計画をきちんと設けることも重要なポイントになります。あまりに遠大な目標や計画を立てると成功しにくいだけではなく、迷走してモチベーションも下がるでしょう。
まず自分の現状をきちんと把握してから、稼ぎたい月収やこなしたい仕事数などを決めるのがおすすめです。できる限り現実的な数字を盛り込むのがポイントと言えます。
集中できる場所を確保
限られた時間で週末起業に打ち込むには、集中できる場所を確保するべきです。1人暮らしでも家で誘惑させられるものが多く、家族暮らしでは子供のことが気になるでしょう。
もし家の中で作業するのであれば、作業専用の部屋を設けるべきです。作業専用の部屋には仕事関係の備品だけ置くのがコツになります。
家の中が難しければ、コワーキングスペースやレンタルオフィスのような施設の利用がおすすめです。
家族などの理解を得る
週末起業では家族などの理解も欠かせません。特に同居する家族がいる場合、休日の家事や育児に充てられる時間を仕事で犠牲にすることになるためです。
もし家族などの了解を得ないまま週末起業を始めると、家族関係が軒並み悪化することにもなります。家族関係の悪化が気になれば週末起業どころではなくなるでしょう。
円満な家族関係の維持も週末起業には欠かせない要素です。加えて副業OKの会社でも、週末起業を始める前に上司に断ると良いでしょう。
会社の就業規則に注意
最後に会社の就業規則にも注意が必要になります。会社によっては副業禁止を明記しているところもあるためです。
もし規則を無視して週末起業すれば、処分で本業の仕事を失う可能性もあります。週末起業で本業を失うのは矛盾しているため、必ず就業規則は確認すべきです。
※就業規則に関する情報は厚生労働省ホームページを参照しております。
週末起業から本格独立するタイミングの目安はいつ
週末起業からゆくゆくは本格独立したい気持ちになっている人もいますよね。問題となるのは、独立するタイミングです。
目安としては、週末起業の収入が本業を超えそうになった時でしょう。本業以上の収入が得られ、今後も現在の案件が継続しそうなら目途です。
加えて明確に起業からの期間でタイミングを決める方法もあります。具体的な数字に基づいた計画は必要であるものの、手堅く独立準備を進める上でおすすめです。
まとめ
今回は週末起業について色々見てきました。メリットに本業を辞めずに始められる点や収入やメンタルが安定する点がある一方、休日の時間が減るなどデメリットもあります。
また成功しやすいジャンルにWeb関係やお悩み相談などがあり、クラウドソーシングなどで案件も得やすいです。なお週末起業するには、計画性や家族の了解も欠かせません。
副業解禁などの背景もあり、週末にビジネスを持ったり、独立したりできるようになってきています。会社を辞めずに収入を増やすのであれば週末起業はいかがでしょうか。